老親どうする? 第3回 「人権重視の転院先選び」
父の転院先選びで、私が重要視した「窓からの景観」。
リハビリはインスタントな効果が得られない、地道で根気のいる治療です。
先の見えにくい治療の日々で、ちょっと気分が落ちてしまうこともあるはずです。
そんなとき、ため息とともに窓から外を眺めたときに見える景色が、駐車場やビジネスホテルの看板であってほしくなかったのです。
もちろん、ネオンの灯りで元気が出る人や、大好きなキャラクターグッズを枕元に置いて癒しを得る人も沢山います。
ただし私の両親は自然が大好きで、大自然を求めて自分の地元から遠く離れた土地に移住したような奴らなのです。
私が幼いころに家族で外出というとピクニックばかりでした。 同級生が遊園地やプールや遊戯施設が充実したファミリータイプのホテル(観光ホテルと呼ばれていました)に行っているとき、カワムラファミリーはテクテクと地元の山歩きをして外で手作りお弁当。 「我が家はかなり貧しいに違いない」と、本気で子供の私は思っていました。(ただし別に同級生が羨ましくもなかった。 山歩きもおにぎりも大好きだったから)
話が脱線しましたが、長期入院の場合、窓からの景色はとても重要だと、私はここに力説いたします!!