コロナ感染疑惑―賞味期限を守る重要性
先日、体操選手内村航平さんに「擬陽性」検査結果が出て話題になりました。
実はそのころ私も「感染したか?」とひとり緊張を走らせていたのでした。
単身者で自営業、猫飼いで毎週老両親の買い物係をしている私。感染しないために多大な注意を払っています。
そのため、人々がマスクを外して集う飲食店への復帰はまだまだできそうもないのです。 外食大好きだったけど。
そのぶん、できるだけ地元の個人経営の飲食店からテイクアウトをして微力ながら応援しているつもりです。
「私が外食復帰するまでがんばってね!」と念じながら。
そんなある日近所の総菜屋でトンカツを買ってきました。
私はソースをつけずにカラシをたっぷりつけて食べるのが好き。
カラシをもらってくるのを忘れたので、家の冷蔵庫からチューブを取り出してパクリと一口。
あれ?全然辛くない…。
すぐさま脳裏に現れた「味覚障害」の四文字。
“ああ!とうとう来てしまったのか私にも…”
”これが無症状感染というやつか、そういえば今日の昼間熱っぽかったかも…”
ザワつく心。
そこに登場したのが、困ったときに必ず現れるスーパー冷静な「理性派カワムラ」。
理性派カワムラはわたしに問いかけました。「確認。カラシ以外の味はするか?」
そうだ、カラシ以外の塩コショウや衣の香ばしい味はするぞ、しかもすごく。
「ではカラシをチェックせよ」
カラシだけをなめてみた。
う~ん、カラシの味はするけど、弱弱しいなぁ。
そしてカラシのチューブを点検した。
賞味期限18.1.5
そりゃ辛味も飛ぶわ。
というより、新型コロナではなくて食中毒案件じゃね?
その時点ですでに理性派カワムラは私の中から去り、いつもの「能天気カワムラ」が言いました。
「よかったじゃん!これで感染イメトレ完璧だね!」
いや、そりゃそうなんだけどさ。
「自分どうする?ひとりの老後」 第3回 反省しないキリギリスのお話
昔から「ひとはひと、自分は自分」と思って生きてきた私。
気づけば、資産ゼロの中年になっていました。
「所有」することに関心が無かったので当然の結果です。
お金があれば、楽しむことや学ぶことに全力で使ってきました。
イソップ物語でアリさんに説教くらって追い返されるキリギリスは私です。
(日本の児童書では、アリさんが食べ物を恵んでキリギリスが改心するという話に改変されているケース多々あり)
でも「バイオリンで路上ライブでもすっか~」と、振り付けを熱心に考えている私が見えるのはなぜだろう?
かつては、そんな私にも一つだけ気がかりだった事がありました。
それは、老いてから住むところです。
あたりまえの事として、老いたら色々な事が出来なくなる。
でも、老人ホームの管理体制下での暮らしは、ずっと自由に生きてきた自分には辛い…。
そんな私の不安を払拭してくれたのが、両親の移転先リサーチで得た数々の情報です。
サンキュー「みんなの介護」!(ステマではないです)
私のお目当ては、両親も住んでいる「サービス付き高齢者住宅(サ高住)」。
賃貸契約で部屋を借り、カフェテリア形式(必要なものを加算する方式)で各種サービスを受けられます。
つまり、介護が不要で自立していれば、普通のアパート暮らしとほぼ同じ。
弱ってきたら弱ってきたなりに、色々と頼む事もできるのです。
素晴らしい! しかもペット可の物件もあるぞ!
なにぃ?温泉付き!!(群馬に多い)
月10万で食費込み!!これならなんとかなりそう!
と、検索結果を見て、すっかり不安が吹っ飛びワクワクしている私です。
「コロナ経済不安」の動画でもお話ししましたが、常日頃自分の労働機会確認のためにバイト情報チェックを欠かさない私。
それに「サ高住チェック」という新しいルーティンも加わりました。
今必要でなくても、楽しく暮らしていくために欠かせない行動です。
私のイチオシサ高住は、3種類の温泉があるペット可@岡山県。気候も温暖だし、いいんじゃない~?
と、学習しないキリギリスは今日もバイオリンをギコギコと鳴らしながら暮らしているのでした…。
「自分どうする?ひとりの老後」第2回 NPOと契約その後
前回「きずなの会」というNPOと契約し、自分に何かあったら医療や行政手続き、そして死亡時埋葬までを行う手配を確保して、ひと安心だと書きました。
契約後に、マイナンバーや医療保険の番号や自宅の不動産管理会社、近所の友人連絡先(事前許可済みです)など、何かあったときに必要な情報を全部きずなの会へ渡しました。
その話を知人にしたら「それって怖くない?」と聞かれました。
「いやいや、ちゃんと契約書交わしているもん。だから仮に何かあっても裁判で勝てるから、むしろ身内より安全じゃない?」
別に身内を信用していない訳ではありませんが、もし彼らが私の個人情報を提供するように権力から強制されたら(あくまで仮にです、仮に)自分を守るために吐いてしまっても責められません。
でも、きずなの会が許可なく私の個人情報を流出した場合は、私は損害賠償請求をして、きずなの会を思いっきり責める事ができるのです。
そのほうが精神衛生上いいと思いませんか?
話を契約締結後に戻しますが、早速私は当時の勤め先の社員情報をオンラインで変更しました。 すると海外の人事部から英語で「お前の新しいDependent(扶養家族)のKizunano-Kaiって誰だ? 」という質問が。
いやいや、私はPrimary Contact(緊急連絡先)を変更しただけなのに…あやうく新しい家族の一員Kizunano-Kaiさんが私の税金控除の対象者となるところでした…。
その後退職して、始めたバイト先(日本の上場企業)の人事部は、何度説明しても「前例が無いので」としつこく粘られ、結局しぶしぶ兄の連絡先も出すことになりました。
どうやら、まだまだ仕事現役世代の利用者は少ないようです。
でも、先日ネット検索したら、同様のサービスがかなり増えていました。対象も老人以外を想定しているサービスもあるようです。
これから検討する人には選択肢が増えて、喜ばしい限りです!
「自分どうする?ひとりの老後」第1回 NPOと契約
諸事情でしばらく動画がアップできなくなりました。(だれも観ていないので止めたわけではないです!)
そこで、親問題に取り組む最中に考えた、自分の老後対策について書き留めていくことにしました。
親の転居関連で大変だった事のひとつに、不慣れな行政や金融機関などの諸手続きを代理人として行うことがありました。
情報収集から手続きまで、本当にかなりの時間と労力使いました。
“窓口に行ったけど、出直し…ショボン”なんて日常茶飯事。
そんな時、ふと心をよぎったのが「私に何かあったときは、これを誰がやるの?」という問い。
私はパートナー無しの単身者。これまで結婚や出産などで家族を持ったことが無いので、完全ソロ活動中です。
よって、私に何かあったときすべてやるのは…兄。
「それは…絶対避けたい!絶対に!」
ムダに行動力のある私。早速ネット検索をしました。 検索ワードは「天涯孤独 老後 支援 サービス」。
その検索結果に表示される、短い文章をざっと確認してみました。
すると「保証人」がいないために入院や施設入所が出来なくて困っている単身老人が多いという事実が把握できました。
そこで「老人 保証人 サービス 契約」というワードで新たに検索しました。
検索結果には法律事務所と行政支援のサイトが沢山ヒットしましたが、ネットニュースの情報記事に目が留まりました。
そのリンクを開けると、今後需要が高まる支援事業として、保証人サービスを提供する企業や団体の情報がありました。
その記事の中で、このジャンルでは長年の実績のあるNPOとして紹介されていた「きずなの会」。
私はそこに問い合わせる事にしました。
決め手は、身元保証や生活支援、そして死亡時の手続きと埋葬まで全部やってくれる事。 また、費用提示が明瞭だったところです。
早速アポイントメントをとって訪問、説明を聞きました。
予想通りではありますが、もともとは高齢者向けに立ち上げたサポートながら、近年は私のような契約者が増えているそうです。
その場で即決。申込書をもらいました。
肝心な費用は、フルコースのサービスを希望する場合は190万円。
余裕で新車の軽自動車が買える金額です。
ただ、自分が今後ある程度長生きして、サービスが必要になった時点の物価を推測すると妥当だと思いました。(葬儀や生活支援の費用など全部入っている)
支払いは半分を契約時、のこりは毎月1万円の分割払いにしました。
なぜなら、全額支払い終わっていない時でも、必要なサービスはすべて受けられるという説明があったからです。
決断はすぐに下しましたが、実際の契約は弁護士を交えた正式な形で後日行いました。
契約を終えて外に出た私は、とてもはればれとした気持ちでした。
さながら、これからも気ままにひとりで生きていくための強力な武器を得た勇者のごとく、無敵感にあふれていたのです。
ただし、心が軽くなったぶん、財布も相当軽くなりましたが…。
コロナ経済不安その後
動画をアップしてから2ヵ月以上が経過しましたが、経済状態は悪化の一途をたどっています。
でも、相変わらず「健康で働ければ金はなんとかなる」と思っているので、本人はそんなに気になっていません。
とはいえ、住居の契約更新が「値上げ無し」と分かったときには、不動産管理会社の方角に向かって「ありがとうございます!」と深々と頭を下げた私です。
7月の消費動向指数が急落したニュースに「そういえば7月くらいからパッタリとメルカリで物が売れなくなった。“いいね”はつくけど売れない」とTwitterでつぶやいていた人がいた。
そこで実験好きの私は新品のSWATCHを90%オフの価格で出してみた。すると“いいね”は速攻で何個かついたけど、1週間たっても売れなかった。
おお~ホントだ!ひとびとの財布の紐がしまっている!と実感した私なのでした。
先日、コロナ経済不安の動画を見た知人がニヤニヤしながら「熟女系のバイトいつするの~?」と聞いてきた。
そうね、確かに「困ったらやる」とは言ったけどね、私。
そこで、ちょっと意地悪な気持ちになって「それは私が困る事を期待しているということ?」と聞き返したら、あせっていましたよ先方。
本当に、人間は他人の話なんて、自分の興味のあるところを断片的に記憶しているだけで、たいして聞いちゃいないんです。
だから、人からのまた聞き情報なんて、正確度50%切るんじゃないかと睨んでいる私です。
「言いたいことは自分で言おう。聞きたいことは本人から聞こう。話せばわかるよ」
「老親どうする?」第6回「両親移転プロジェクト始動」
ひさしぶりに当時使っていた介護関係のサイト「みんなの介護」のサイトをチェックしてみました。
なんと、2年の間に充実のリニューアルが行われていました。
トップページの一番上は、おなじみの検索条件入力だけど、そのすぐ下に「よくわかる介護ガイド」という、老人ホームの種類、介護保険について、トラブル事例などなど、トピック別のリンクボタンが、わかりやすいイラスト付きで並んでいます。
さらにその下にはYouTube動画! 実際のケアのしかたや、基礎知識などが、動画で学べるようになっていました。
そして介護関連のニュースや連載コラムなどのコンテンツが続きます…いずれも視覚的に認識できるように配慮されていて、とても分かりやすいページです。
他社サイトはどうなんだろう…と思ってチェックしたけれど、今のところ「みんなの介護」の充実ぶりには及ばないという印象。(私のチェックした範囲での個人的感想です)
ちなみに、私はみんなの介護の関係者でも雇われたインフルエンサーでもありませんので、あしからず。
まだ先の話…と思っている人も、ちょこちょこと予習しておくにはとっても便利だと思いました。かくいう私も、自分のためにすこしずつ学習を始めようと思っています。
そして私はハッとしました。
それは「私は親の生活向上の手助けはしたが、介護には全く関わっていない」という事実でした。
そして、たった今この瞬間も本当に沢山のかたが、家族の介護にご自身のエネルギーの大きな部分を使っていらっしゃるということを改めて胸に刻み、心からの敬意をここに表します。
コロナ感染対策その後
以前動画で語った感染防止対策は「買ったものアルコールゴシゴシ」も含めて、すべて今も継続しています。 外食も3月31日の退職ランチ以来一度もしていません。 時々バーの前を通りかかったときに「生ビール…」という誘惑に駆られたりしますが、思いのほかストレスにはなっていないようです。
そんな私ですが、9月にヘアサロンに行って髪の毛を切りました。
新型コロナが始まるまでは、2カ月に1回くらいの頻度で髪を切っていた私なので、半年以上放置しているのはとても辛かった。
実は、動画をアップした7月下旬の時点で「東京の感染者が一桁になったら髪切るぞ!」と、心に決めていたのです。
ところが、その後感染者数はあれよあれよという間に急激に増加…そしてなかなか減らないし…。
そして、私の葛藤が始まりました。
「感染予防に全力を尽くす」というポリシーと「自分の髪の毛を見ると、何とも不快」という感情とのせめぎあいの日々でした。
ある日には「せっかくここまでポリシー守ってきたんだ、絶対やり遂げよう。 そうだ、ウィッグかぶればいいんじゃん!」と、楽天のショッピングカートにウィッグを入れました。
「こうなりゃ自分で切ってみるか!失敗したらウィッグだ!」と、自分で髪を切る方法をネット検索した事もあります。
そして9月のある日、「いったいおまえは髪の毛の事で、どれだけのエネルギーを使っているんだ? さっさと切って、もっと大事なことにエネルギー使えっ!」という言葉が、突然脳裏に鳴り響いたのです。
そうなんです「感染リスクへの取組み」という本来の主旨はもはや建前だけになっていて、「自分の決めたことを守る」という自己満足を捨てられなくてあがいていた自分に、とうとう気づいた瞬間でした。
「本末転倒」
「敵は己(おのれ)の中にあり」
速攻で髪を切りに行った私でした。
あ~危なかった!
あのままだと、一度決めたら不要なマスクでも無理やり配ってしまうどこぞの政府みたいになっちゃってたよ。
ちなみに、楽天のショッピングカートのウィッグは今も入ったままです。自分の愚かさを忘れないように…。